バース党(バースとう)
シリアのミシェル・アフラクらにより1947年に結成され,その後,他のアラブ諸国にも拡大した。アラブ民族主義,社会主義,反帝国主義,反シオニズムを特徴とする。シリアでは63年,イラクでは68年にクーデタで政権を掌握する。各国に地域指導部が置かれ,それが党を統轄する。政権をとったシリア,イラクではいずれも独裁化し,本来の党綱領にあった言論や結社の自由なども認められなくなっている。2003年,大量破壊兵器所有などを理由にアメリカ軍などがイラクを攻撃したため,同国におけるバース党政権は倒壊した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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