ハーグ平和会議(ハーグへいわかいぎ)
Hague Peace Conferences ロシア皇帝ニコライ2世の呼びかけで1899年5~7月(26カ国参加),1907年6~10月(44カ国参加)の2度オランダのハーグで開催された国際平和会議。交戦者の資格と捕虜の人道的待遇,ダムダム弾等残虐な武器の禁止,敵国領土の占領と占領軍の権限などを定めた「陸戦の法規慣例に関する条約」(ハーグ陸戦条約,第1回平和会議で採択し第2回平和会議で改正)をはじめ,戦時国際法に関する多くの条約と紛争の平和的解決に関する若干の条約を採択。特にアメリカ大統領セオドア・ローズヴェルトの差配が際立った第2回会議は,当時の国際社会を構成するほとんどすべての国の参加を得たが,主要議題の一つであった軍縮問題については成果をあげることができなかった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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