白豪主義(はくごうしゅぎ)
White Australia Policy オーストラリアで実施された移民制限政策。19世紀半ばの金鉱発見後,中国人労働者や太平洋諸島民が多数流入したが,これに対して各植民地は移民制限法を制定して白人労働者の権利を守ろうとした。オーストラリア連邦が発足した1901年には,全国的な移民制限法が採択され,白人以外の移民は禁止となった。72年に移民制限は撤廃され,白豪主義は消滅した。その後,オーストラリアはアジア系移民の増加により,多文化主義を掲げている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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