ペリクレス
Perikles 前495頃~前429 古代ギリシアの最も優れた政治家の一人で,ポリス民主政の完成者。名門に生まれ,哲学者アナクサゴラスと親交を結んだ。前462年エフィアルテスと謀りアレオパゴス評議会の実権を奪って,これを五百人評議会と民衆法廷に移し,アテネの民主化を制度上,完成させた。またアテネの対外支配を推し進め,その一環としてデロス同盟の資金をアテネに移し,それを流用してアクロポリスをパルテノン以下の建築で飾った。前443年政敵を陶片追放で追って以後,民衆を完全に一人で指導し,「ペリクレス時代」を実現した。ペロポネソス戦争には,その雄弁により農民を説得して籠城策をとったが,市内の悪疫流行の犠牲となって病没。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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