ペリオ

Paul Pelliot 1878~1945 フランスの東洋学者。中国学から出発しながら東南アジア,中央アジア,モンゴル,トルコ,イランの諸学,仏教学,東西交渉史学など広範な分野に画期的で膨大な成果をあげた。なかでも1906~08年の中央アジア踏査では仏教諸遺跡の調査のほか,敦煌(とんこう)出土の諸言語文献を即座に選りすぐって大量に入手した。その研究は実証的で深い学識にもとづき,他の追随を許さないほどであった。著書論文は『敦煌千仏洞』『マルコ・ポーロ注釈』など枚挙に遑(いとま)ない。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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