ベラスコ・イバラ
1893~1979 エクアドルの大統領(在任1934~35,44~47,52~56,60~61,68~72)。キートに生まれ,1932年下院議員となる。34年保守党から大統領に初当選。以後自由党と交互に政権を担った。弁舌とカリスマ性を武器にキートを中心とする都市民衆を動員して政権を獲得,維持した。保守党に属したが,米州機構(OAS)のキューバ除名に反対するなど,反米民族主義の立場をとった。70年社会危機のなかで学生運動が高まると,憲法を停止,議会を閉鎖して独裁宣言を行ったが,72年クーデタで失脚した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう