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ベネズエラ

Venezuela 現地音ではベネスエラ。南アメリカ最北部の共和国。スペイン植民地時代サントドミンゴのアウディエンシア統治下にあったが,1717年ヌエバ・グラナダ副王領に編入され,42年ベネズエラ総督領となった。カカオその他の熱帯性農産物の生産が経済を支えたが,中南米の独立に際しては,ボリーバルの指導のもとに最も早く反応して,1819年12月大コロンビアとして独立し,のち30年9月にそこから分離してベネズエラ共和国になった。独立後コーヒー・ブームがあり,20世紀からは,マラカイボの石油採掘によって潤った国庫収入で,ゴメスの独裁時代(1908~35年)に公共投資が進んだが,社会的不平等はかえって増大した。石油の価格がたえず国の経済を左右し,第二次世界大戦後の政治は安定していない。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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