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ベッサラビア

Basarabia[ルーマニア],Bessarabiya[ロシア] ドニエストル川,プルート川,ドナウ川,黒海に囲まれた地域。ドナウ河口に領土を広げたワラキア公バサラブ(在位1310頃~52)の名前に由来。14世紀後半以降モルドヴァ公国領。1812年ロシア‐トルコ戦争後のブカレスト条約でロシア領に編入され州となった。56年パリ条約で南部はモルドヴァに割譲されたが,78年ベルリン条約で再びロシア領となった。1918年ルーマニアとの合併が宣言されたがソ連は認めず,40年ソ連が併合。第二次世界大戦中一時ルーマニア領となったが,ソ連が再併合。南部はウクライナ領となり,残る地域はドニエストル左岸地域を加えモルダヴィア・ソヴィエト社会主義共和国となり,91年モルドヴァ共和国として独立。モルドヴァ人とロシア人あるいはトルコ系民族ガガウズ人の間で対立が表面化。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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