インドのマラーター王国の宰相。この語はペルシア語で「指導者」をさしたが,デカンでは「大臣」を意味するようになった。1713年にコンカン地方出身のバラモンのバーラージー・ヴィシュワナートがこの職に任じられると,約1世紀の間彼の子孫が代々この職につき,マラーター王国の実権を握り,インドの諸勢力の動向に大きな影響を及ぼした。しかしその末期には実権は家臣の手に移った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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