ヘーゲル学派(ヘーゲルがくは)
Hegelianer シュトラウスの『イエス伝』(1835年)をめぐってヘーゲルの弟子たちに激しい論争が行われ,右,中,左の3派に分裂した。右派は老ヘーゲル学派とも呼ばれ,ヘーゲルの哲学的・宗教的立場をそのまま肯定して,彼の思想の祖述に努めた。ゲッシェル,ガブラーなど。中央派は自由主義的であり,ヘーゲルで同一とされていた哲学と宗教を区別すべきことを主張した。ローゼンクランツ,エルトマンなど。思想史的に最も重要なのは左派で,青年ヘーゲル学派とも呼ばれ,人間学的・唯物論的であり,史的唯物論の源流となっている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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