ヘーゲル
Georg Wilhelm Friedrich Hegel 1770~1831 ドイツの哲学者。ドイツ観念論の完成者。絶対精神が弁証法的に自己展開していくとき,対自的に自然において自己を外化し,さらにそれを止揚して精神が真の精神として自己に還帰するとき,芸術,宗教が成立する。こうした絶対精神を学的に把握するのが哲学である。世界史は自由が実現される過程であり,ゲルマン国家において最高度に実現されるとする。市民社会の本質を,欲望の体系という経済社会に見出すが,その必然的矛盾は人倫組織としての国家で解決されるとする。主著『精神現象学』(1807年)『大論理学』(12~16年)『法の哲学』(20年)など。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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