1. 用語
  2. 世界史 -へ-
  3. ベオグラード

ベオグラード

Beograd[セルビア],Belgrade[英] 近代セルビア王国,ユーゴスラヴィア王国,社会主義時代のユーゴスラヴィア連邦の首都,1992年に建国されたユーゴスラヴィア連邦共和国(新ユーゴ)およびこれを構成するセルビア共和国の首都。「白い町」の意味。ドナウ川とサヴァ川の合流点に位置しており,古来,交通の要衝地として発展した。前4世紀にケルト人がこの地にシンギドゥヌム要塞を建設,前1世紀にはローマ人がこれを占領した。6世紀には,ビザンツ帝国の皇帝ユスティニアヌス1世が町を再興した。スラヴ人がこの町にやってきたのは7世紀。13世紀には一時,中世セルビア王国の首都とされた。16世紀にオスマン帝国の支配下に置かれたが,18世紀前半には20年ほどハプスブルク帝国の支配を受けた。ドナウ川とサヴァ川との合流点にあるカレメグダン公園はオスマン帝国支配期の要塞だが,ローマ時代の井戸やハプスブルク帝国支配期につくられた城壁の一部がみられる。セルビア公国建国直後の1834年に,わずか7000人であった人口は1900年には7万,2000年には148万に増加した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう