平和のための結集決議(へいわのためのけっしゅうけつぎ)
‘Uniting for Peace’ Resolution 国連総会の権限を強化するための決議で,1950年11月3日に採択された総会決議377(V)。国連安全保障理事会が拒否権のためにその任務を遂行できない場合,総会が強制措置を勧告できること,一定の手続きで緊急特別総会を開催できること,国連待機軍の維持の勧告などを内容とする。朝鮮戦争時の東西対立を背景とし,総会の平和維持機能の強化を意図した。スエズ戦争(1956~57年)の際に最初の緊急特別総会が開催され,最初の国連平和維持活動(国連PKO)である第1次国連緊急軍(UNEF・)が設置された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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