米中国交正常化(べいちゅうこっこうせいじょうか)
アメリカのニクソン政権は第二次世界大戦後の米中の対立関係解消のため,1971年にキッシンジャー大統領補佐官を秘密裏に訪中させ,ニクソン大統領の72年訪中を実現した。訪中時ニクソンは,中華人民共和国を中国として認めると表明,以降,米中は73年に大使級事務所を相互設置するなど事実上の外交関係を樹立,カーター政権下の79年に正式に国交正常化を果たした。アメリカはこれに伴い台湾政府と断交したが,国内法の台湾関係法により非公式関係の維持を図った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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