米ソ「デタント」(べいそデタント)
デタントとは緊張緩和を意味する。米ソは1960年代末,ベトナム戦争と中ソ対立というおのおのの事情から接近し,69年から第1次戦略兵器制限交渉(SALT(ソルト)・)を開始,ABM制限条約や核戦争防止協定などを締結し,デタントを印象づけた。しかし,70年代後半から米ソ関係は再び緊張を増し,79年のソ連のアフガニスタン軍事侵攻を機に,再び対立の時代に入った。なお,85年のゴルバチョフ政権誕生以降の米ソ和解も,米ソ「デタント」と呼ばれることがある。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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