ヒンデンブルク
Paul von Hindenburg 1847~1934 ドイツの将軍,大統領(在任1925~34)。プロイセン‐オーストリア戦争,プロイセン‐フランス戦争に従軍。第一次世界大戦勃発とともに第8軍司令官となりタンネンベルクの戦いに大勝して国民的英雄となった。元帥となった彼は,1916年参謀総長としてルーデンドルフとともに軍事独裁を行った。敗戦ののち一時引退したが,ティルピッツなど保守・帝制派に推されて25年第2代大統領となり,ブリューニング内閣以後,大統領の大権による超議会政府の活動を許した。32年共和派に支持され大統領に再選されたが,33年1月ヒトラーに組閣を許し,以後,ナチスに暴政の隠れみのとして利用された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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