ピューリタン
Puritan 宗教改革の不徹底性からイングランド国教会に残存したカトリック的な要素を除去して,「清らかな教会」に改革しようとした,16~17世紀のプロテスタントの総称。清教徒と訳す。国教会の内部に留まって改革しようとする非分離派と,その外に出て信者の自発的な組織をつくろうとする分離派に大別され,また教義においてはカルヴァン主義者が大半を占めたが,それに反対のものも存在した。ピューリタン革命の主導勢力としてイギリスの近代化に貢献し,またステュアート朝の弾圧を逃れてアメリカ植民地に移住したピューリタンも,その地の社会生活と国民性に独自の伝統をつくった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう