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白蓮教徒の乱(びゃくれんきょうとのらん)

清代中期に起こった白蓮教の宗教結社を中心とする民衆反乱。白蓮教は,南宋の阿弥陀仏(あみだぶつ)信仰に起源を持ち,元末以降に弥勒(みろく)下生(げしょう)の信仰と結びつき反体制化した。清朝の嘉慶(かけい)帝が即位した1796年に四川,湖北,陝西(せんせい)の3省が境を接する地方で起きた反乱は,この地域に集まる移住民を中心的担い手として,湖北,四川,陝西,甘粛,河南の5省に広がった。清朝は,16省の軍を動員し銀2億両を費やして1804年にようやく平定した。鎮圧には,地方の有力者に働きかけて組織した郷勇(きょうゆう)や団練が活躍した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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