ピピン(小)(ピピン(しょう))
Pippin 714~768(在位751~768) フランク王国カロリング朝初代の王,短躯(たんく)王と呼ばれる。カール大帝の父。父カール・マルテルの死後,兄カルロマンとともに宮宰(きゅうさい)として王国を支配した。兄の引退後は,全王国の実権を掌握(747年),751年メロヴィング朝最後の国王ヒルデリク3世を廃し,教皇ザカリアスに王としての正統性を承認させた。その代償として教皇を脅かすランゴバルドを討ち,ラヴェンナなどを教皇に献じた(754年と756年,ピピンの寄進)。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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