ピサ大聖堂(ピサだいせいどう)
イタリアの代表的なロマネスク様式の教会堂。11世紀半ばにブスケートによって着工,12世紀にライナルドによるファサード(正面)をもって完成された。3廊式の袖廊(しゅうろう)が交差する5廊式ラテン十字形プランのバシリカ建築で,交差部に楕円形の円蓋(えんがい)(ドーム)を架し,列柱と擬似アーケードで構成された華麗な外観を持つ。内部にはジョヴァンニ・ピサーノ作の説教壇など,洗礼堂にはニコラ・ピサーノ作の説教壇がある。鐘塔は「斜塔」として知られる。墓所のカンポ・サントを含めて統一的景観をなす。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう