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ビアフラ戦争(ビアフラせんそう)

Biafra 1967年から70年にかけて,ナイジェリア連邦共和国内の北部(ハウサ人)と東部(イボ人)の間で起きた内戦。民族間・地域間の対立に東部の石油の利権も絡んで戦われた。ナイジェリアには300もの民族が住み,政治的には北部,西部(ヨルバ人),東部の違いが大きい。67年,地域間対立軟化を名目に北部を6分割,東部を3分割する12州が導入されたことに対し,東部州のオジュク中佐が反旗を翻し,ビアフラ共和国として独立を宣言した。同年7月,連邦政府軍とビアフラ軍との間で戦闘が開始され,連邦政府をソ連,イギリスが,ビアフラを中国,フランスが支援し,内戦は国際的対立に至った。70年1月,ビアフラ軍の無条件降伏で内戦は終結したが,200万人もの餓死者とそれを上回る数の難民を生んだ。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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