ポルトガルの独立反乱(ポルトガルのどくりつはんらん)
スペインとの同君連合状態を解消した1640年の反乱。スペインは初期にはポルトガルの権利を尊重していたが,国際戦争の進展とともに1620年代から支配を強化。この政策はカスティリャ王権への反発を招き,イベリア半島各地で反乱が勃発する。アジアの拠点がオランダに蚕食されつつあったポルトガルは,同君連合による利益が見出せず,40年12月1日にリスボンで貴族が反乱。副王を逮捕してブラガンサ公ジョアンを国王に戴き(ジョアン4世,ブラガンサ朝),スペインからの独立戦争を開始。国内に不安定要因を抱えながらも,1668年のリスボン条約で独立を承認された。これ以降,政治的・経済的に対イギリス従属が強まることになった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう