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ホラズム

Khorazm アム川下流域地方をさす地名。古典ギリシア語でコラスミア(Khorasmia),アラビア語でフワーリズム,ロシア語でホレズム(khorezm)という。紀元前4千年紀の新石器時代かそれ以前にさかのぼる文化を持つ。アケメネス朝時代以前から繁栄していたことが知られている。8世紀初めにアラブの征服を受けてイスラーム化した。1077年,ガズナ朝の知事アヌージュテギンが自立し,ホラズム・シャー朝を樹立した。この王朝は12世紀末にはセルジューク朝を倒してイランを領有し,13世紀初めにはゴール朝に代わってアフガニスタンに進出したが,1220年,アラー・ウッディーンはモンゴル軍に敗れ,政権は崩壊した。その子ジャラールッディーンは31年まで抵抗を続けた。モンゴル支配下ではキプチャク・ハン国とイル・ハン国との係争地となった。14世紀後半,ティムールが台頭するとその支配下に入り,16世紀以降,ヒヴァ・ハン国が成立してロシア革命まで続いた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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