中世ヨーロッパの領主制において,領主地のなかで農民の自主的経営に委ねられた土地。農民はそこでの収穫で生計を営むとともに,収穫物の一部を貢租として領主に納めた。カロリング期の古典荘園においては,領主地全体に対するその割合は半分程度だったが,11世紀以降,領主直営地の減少と並行してその割合は増加し,最終的には領主地の大部分となった。村落共同体のもとでは,村落全体による耕作強制や共同放牧の対象となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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