ポトシ銀山(ポトシぎんざん)
ボリビアのポトシ市南東にあるセロ・リコ銀山を中心とする,植民地時代の南アメリカ大陸における最大の銀山。1545年の発見以降,その銀は,メキシコ銀とともに新世界の最重要の商品として,16世紀ヨーロッパの価格革命の源泉になったといわれる。労働力は先住民共同体からの強制的な徴用に頼った。最盛期の17世紀初頭には世界の銀生産の半分を占め,ポトシ市は人口16万の大陸最大の都市となったが,17世紀末からはメキシコ銀に圧倒された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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