北方戦争(ほっぽうせんそう)
・〔第1次〕スウェーデン‐ポーランド戦争・〔第2次〕Northern War 18世紀初めバルト海をめぐる新興勢力のロシアと旧勢力のスウェーデンの戦い(1700~21年)。ポーランド,デンマークがロシア側についた。1700年スウェーデン王カール12世にナルヴァで大敗したピョートル1世は,カール12世がポーランド,ザクセンと戦っている間に戦力をたくわえ,09年のポルタヴァの戦い,14年のハンゴ海戦で戦局を一変させ,21年のニスタットの和約で勝利を確定した。この戦争をてこにして「ピョートル改革」が断行され,以後ロシアはバルト海沿岸を併合し,港湾に艦隊を浮かべ,新都ペテルブルクを通じて西方への窓を広くした。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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