北極探検(ほっきょくたんけん)
中世以降,北極探検は東アジアへの最短航路の開拓や捕鯨,毛皮猟などを目的として行われたが,19世紀以降,北極点到達への競争へと変化した。1895年ナンセンは,北緯86°14′に達して極地が海洋であることを確かめ,1909年ピアリは初めて北極に到達した。26年バード少将とアムンセンは,それぞれ飛行機と飛行船で北極飛行に成功し,58年アメリカの原子力潜水艦「ノーチラス」は極地氷原下をぬける北極横断の航海に成功を収めた。日本人では,1978年初めて植村直己が北極点単独踏破を成しとげた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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