起源は1888年に編成され,直隷総督李鴻章(りこうしょう)に統轄させた近代的な海軍組織にある。1901年,袁世凱(えんせいがい)が直隷総督に就任し,北洋大臣を兼ねるとその基盤を継承し,彼のもとで軍備が増強されて,私兵集団化が進んだ。袁はこの軍事力と人脈を背景に清朝皇帝の退位を迫り,辛亥(しんがい)革命後も最高権力を維持した。この組織は彼の死後,内部抗争から分裂し,軍閥を形成することになった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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