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奉天派(ほうてんは)

中国の軍閥の一つで,奉天(瀋陽(しんよう))に本拠を置いたので奉天派といい,東北(満洲)軍閥ともいう。張作霖(ちょうさくりん),張学良父子2代で終わった。1918年東三省(とうさんしょう)巡閲使となった張作霖は20年までに満洲を支配し,しばしば長城以南に打って出て北京政権をねらい,27年には北京で大元帥になった。日本は満洲における日本の独占的地位確保の目的で張の育成にあたったが,のちに張との意見の調整に失敗,28年張を爆殺した。後継者の張学良は国民政府との関係を深めたため,日本との紛争は激化し,ついに満洲事変で満洲を追われた。張学良は討共戦に従事する過程で抗日救国意識を高め,西安事件を起こし,奉天派は消滅した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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