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院体画(いんたいが)

院画ともいう。中国宮廷の画院で描かれた宮廷様式の絵画。画院は唐の玄宗朝に始まり,前蜀(ぜんしょく),後蜀,南唐,宋,遼,明,清の諸朝に設けられた。院体画は花鳥,山水,人物など,宮廷の趣味的・鑑賞的様式を備え,その特色は(1)形似(写実主義),(2)伝統的手法,(3)装飾的効果を重んじた。院体画は北宋に成立し,北宋末に様式が変化して南宋に及び,南宋末以後は形式化した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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