印刷(いんさつ)
世界で最も早く印刷術の起こったのは中国である。その正確な年代は不明であるが,唐代には仏教の経文,暦,辞書などが印刷され,五代・宋の時代になると古典をはじめ大部な書物が印刷されるようになった。11世紀には畢昇(ひっしよう)が活字を発明したといわれるが,中国では活字印刷術はあまり発達せず,後世まで木版印刷術が行われた。これに反し朝鮮では,朝鮮王朝(李朝)時代に銅活字印刷が発達した。西洋の印刷術は,15世紀にグーテンベルクにより活字印刷が開始された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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