イルバート法案(イルバートほうあん)
Ilbert Bill インドの総督行政参事会立法委員のC.P.イルバート(1841~1924)が,1883年に帝国立法参事会に提出した刑事訴訟法改正法案。インド人がヨーロッパ人(イギリス人を含む)を裁判することを可能にする内容を含んでいたために,ヨーロッパ人の猛反対を招いた。インド人側は逆に法案を支持し大論争となった。翌年,ヨーロッパ人が陪審員の2分の1以上を占める陪審制で,ヨーロッパ人の裁判を行うことにすることで妥協が成立,改正法が可決された。インド国民会議の創設に影響を与えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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