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委任統治(いにんとうち)

mandate 第一次世界大戦によってドイツとオスマン帝国の手から離れた植民地や領土を,国際連盟の監督のもとに一定の先進国の保護に委ねた統治形態。協商国側では,ドイツの旧植民地併合の要求が強く,またトルコの旧領土については,すでに大戦中に分割の秘密協定があったが,大戦の終結にあたっては民族自決,「無併合・無償金」の平和原則の潮流を無視することはできなかった。そこで,一種の妥協的形式として委任統治が考案された。委任統治領は,住民の政治意識などに応じて3種類に分けられたが,実質的には統治国,つまり受任国の国家領域の性格が強かった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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