イスラーム世界で行われた科学。その担い手は必ずしもムスリムとは限らない。8世紀から9世紀にかけてギリシア科学などのアラビア語への翻訳が行われ,医学,薬学,数学,天文学,錬金術などを中心とするイスラーム科学の基礎が据えられた。フワーリズミー,ラージー,ビールーニーなどの出た10世紀から11世紀にかけてが黄金時代。その成果は12世紀以降西欧によって吸収され,ルネサンスの素地となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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