石井‐ランシング協定(いしい‐ランシングきょうてい)
1917年11月2日に成立した日米共同宣言。第一次世界大戦中,東アジアにおいて日本はひとり勢力拡張に努め,中国の山東省および太平洋におけるドイツ権益の獲得と,満洲,モンゴルにおける勢力の伸張を企図した。これに対してアメリカは,満洲だけは日本の「特殊利益」の地域として承認するが,それ以上の日本の進出を牽制しようとする態度に出て,駐米大使石井菊次郎と米国務長官ランシング(Robert Lansing)の共同宣言を結んだ。23年4月廃棄。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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