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医学典範(いがくてんぱん)

イブン・シーナー(ラテン名アヴィケンナ)がアラビア語で著した総合的な医学書。全5巻。ガレーノス,ヒポクラテスらのギリシア医学とオリエント独自の本草(ほんぞう)学的知識を統合した内容を持つ。11世紀に成立した本書は,12世紀にはラテン語に翻訳され,少なくとも16世紀末まで西欧の医学校の標準的な教科書として利用された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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