管理通貨制度(かんりつうかせいど)
managed currency system 金の保有量に応じて通貨を発行する金本位制と異なり,通貨発行量が通貨当局の自由裁量によって管理,調節される通貨制度。国内経済の均衡を重視する。1929年に起こった世界恐慌のときに,資本主義諸国はあいついで恐慌克服のため,金本位制から離脱し管理通貨制度を採用した。第二次世界大戦後は外国為替相場安定のため各国の管理通貨制度を基礎に,ドルと金を国際通貨とする国際通貨基金(IMF)体制が形成された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう