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漢陽(かんよう)

Hanyang 韓国の首都ソウルの古称。漢江下流に位置し,周囲を山に囲まれた盆地となっている。新羅時代に漢山州が置かれ,その周囲を漢陽郡としたのが,漢陽という地名の起こりである。高麗(こうらい)時代には楊州,南京,漢陽府と変遷を遂げたが,朝鮮王朝がここに都を置いたことから大きく発展した。風水地理的に吉地とされ,それがここを都とした理由であった。朝鮮王朝時代には漢城府とされたが,漢陽の名も広く使われた。都として周囲18kmあまりの城壁に囲まれ,北に位置する景福宮を中心に,多くの建物が建造された。人口も最大で20万人を数えた。1910年に日本が植民地として朝鮮を支配すると同時に,漢城府を京城府と改め,ここに朝鮮総督府を置いた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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