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ガンディー

Mohandas Karamchand Gandhi 1869~1948 インドの政治家,社会活動家。マハートマー(偉大な魂)と呼ばれる。インド西部,カーティヤーワード半島の出身。イギリスに留学して弁護士資格を取得。1893年から南アフリカに滞在し,インド人差別への反対運動を指導するなかで,非暴力・不服従運動(サティヤーグラハ)を生み出した。南アフリカ時代に執筆した『ヒンド・スワラージ(インドの自治)』では,近代文明を批判し,独自のインド社会像を示した。1915年にインドへ帰国した後は,イギリス支配に対抗して非協力運動,市民的不服従運動などを組織した。また,インド国民会議派の求心力としての役割も果たしている。不可触民差別やヒンドゥー‐ムスリム間の対立の問題などにも取り組んだほか,農村産業の育成や教育の見直しなどの構想を提起した。インド・パキスタン分離独立後,48年1月にヒンドゥー教徒過激派によって暗殺された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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