幹線鉄道国有化〔中国〕(かんせんてつどうこくゆうか)
辛亥(しんがい)革命の導火線となった四川暴動や武昌挙兵を誘発した政策。辛亥革命勃発の直前の1911年5月,慶親王内閣が成立すると,英米独仏からなる四国借款団からの借金の担保を生み出すため,すでに民間で建設が進められていた粤漢(えつかん)鉄道(広州‐漢口)と川漢(せんかん)鉄道(成都‐漢口)の国有化を決定した。これに対し,湖北,湖南,四川,広東の各地で地方有力者層を中心に保路同志会が結成され,激しい反対運動が展開された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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