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漢字(かんじ)

中国や日本で現在用いられている文字。その確かな起源は,殷(いん)代後期の甲骨に刻まれた象形文字に求められる。その後,殷周青銅器の金文(きんぶん)をへて春秋・戦国時代には多様な字体が用いられた。秦の始皇帝は秦の新しい字体である小篆(しょうてん)に全国の文字を統一した。漢代になると毛筆の普及に伴い隷書(れいしょ)が,三国では楷書(かいしょ)が流行し,現在に及んでいる。漢字は東アジアの文字形成に大きな影響を与えた。日本の仮名,朝鮮のハングル,ベトナムの字喃(チュノム)などは漢字を起源としている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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