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漢宮秋(かんきゅうしゅう)

元代の戯曲。馬致遠(ばちえん)の代表作で,王昭君の故事を劇化したもの。漢の元帝は匈奴(きょうど)との和親政策のため,また絵師毛延寿(もうえんじゅ)の姦計により後宮にあった王昭君を匈奴の単于(ぜんう)に差し出すこととなる。王昭君はその途上黒竜江に身を投じて自殺する。秋の夜半,元帝は仮寝に王昭君を夢み,空行く雁(かり)の音に思慕の情をかきたてられる。社会史の史料としても有用。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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