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カロシュティー文字(カロシュティーもじ)

西北インドから中央アジアにかけてガンダーラ語(中期インド語)を写すのに用いられた文字。その名はサンスクリット語で,驢唇(ろしん)(ロバの唇)を意味するともいわれる。古くは前3世紀のアショーカ王碑文が現存するが,スタインをはじめとする東トルキスタンの考古発掘によって,ニヤおよび楼蘭(ろうらん)から3~4世紀を中心とする木簡(もっかん)資料が出土した。近年ではカラシャフル(焉耆(えんき))などの西域北道からも発見されている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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