カルカッタ
Calcutta ガンジス・デルタの中心都市。1999年にコルカタ(Kolkata)と改称。寒村にすぎなかったが,1690年,イギリス東インド会社が商館を建設してから,インド貿易の中心として,また植民地支配の拠点として急速に発展した。19世紀以降ラームモーハン・ローイ,タゴール等のベンガル人の知識人が台頭すると,彼らの社会改革運動,政治運動,文学運動などの舞台となった。またジュート業,機械工業,金融業などが発達し,ボンベイと並ぶインド最大の商工都市となった。20世紀初頭にはイギリス帝国の第2の都市と謳われたが,1912年,インド帝国の首府の地位をニューデリーに譲り,30年代には不況の打撃を受け,さらに47年のインド・パキスタン分離独立によって後背地の東ベンガルを失い,しだいに衰退した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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