カーリダーサ
生没年不詳 インド古典文学の詩人,戯曲家。4~5世紀頃,グプタ朝の首都ウッジャインの宮廷で活躍した。彼の戯曲『シャクンタラー』は有名で,ジョーンズの英訳は独訳されゲーテに感銘を与えた。戯曲はほかに二つある。『ラーマーヤナ』を主題とした『ラグの系譜』,シヴァとパールヴァティーの愛と結婚を描いた『クマーラの誕生』の二つの叙事詩,抒情詩『雲の使者』『季節のめぐり』を残す。平明,簡潔な文体のなかに美しさを示し,古典文学最高の詩人と称えられる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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