カリカット
Calicut インド南西部,マラバール海岸の港市。現地名はコーリコード。8世紀以降,アラブ商人の進出により栄えた。特に14世紀初頭からは,ケーララ中央部で勢力を誇った領主ザモリンの保護のもとに,胡椒(こしょう),綿布などの輸出港,東西貿易の中継港として繁栄した。1498年にポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマの艦隊が到着したのもこの近傍である。ザモリンは,胡椒などの貿易の独占を図るポルトガルやオランダにしばしば敵対した。1792年にイギリス領となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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