1. 用語
  2. 世界史 -か-
  3. カラハン朝(カラハンちょう)

カラハン朝(カラハンちょう)

Khara Khan 940頃~1132頃 中央アジアを支配したトルコ系の王朝。トルコ族最初のイスラーム王朝といわれ,それはバラサグン出身でカシュガルを支配したサトゥク・ボグラ・ハン(?~955)が改宗したという伝説に始まる。999年,マー・ワラー・アンナフルを征服し,サーマーン朝を滅ぼして,トルコ族の拡大を実現したが,アム川を西へ越えていくことはなかった。この王朝によって中央アジア西部はイラン・イスラーム世界からトルコ・イスラーム世界に変質し,11世紀には中央アジア東部の仏教世界であったホータン方面をイスラーム化して,西ウイグル王国と境を接した。多数の貨幣を発行したほか,トルコ語による文化を開花させたが,12世紀にカラキタイに征服された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう