カメルーン
Cameroun ギニア湾の湾入部に位置する共和国。およそ200もの諸民族が住み,自然環境的にもアフリカ大陸の諸要素を併せ持ち多様性に富む。15世紀末,ポルトガル人が進出,1884年ドイツ保護領になる。第一次世界大戦でのドイツの敗退により,保護領はイギリス,フランスの分割占領下に入る。両国は1916年の協定により,ナイジェリアに隣接する地域(西カメルーン)をイギリスが,残る地域(東カメルーン全土の5分の4に相当)をフランスが統治することになった。46年,国際連合の信託統治領,その後に民族運動が先鋭化し,60年1月に独立した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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