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株式会社(かぶしきがいしゃ)

stock corporation 複数の社員(株主)が,株式による出資額を限度とする責任(有限責任)をとる企業形態をいう。株式とは,資本を少額で均等の金額に分けたもので,通常は証券の形をとる。複数の社員による出資や有限責任という制度は,すでに中世末以来ヨーロッパで発達した合名会社や合資会社で採用されていた。ただし株式会社という形態が初めて採用されたのは1602年(オランダ東インド会社)。少額で有限責任かつ譲渡が容易な証券という形態をとっているため,多数の出資者からの投資を期待できる。そのため,鉄道業や装置産業(化学工業,機械工業)など,巨額の資本を必要とする産業における企業設立に適しており,これら産業が発達した19世紀後半に急速に普及した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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