ガーナ王国(ガーナおうこく)
Ghana 7世紀頃~1240頃 西アフリカ,セネガル川上流部とニジェール川上流部の北側にまたがる地域にあったアフリカ最古の王国。最盛期は10世紀から11世紀前半。王国の経済基盤はサハラ砂漠産の岩塩と西アフリカ南部産の金の南北交易への課税であった。同地域の金は「人参のように生える」といわれたほど大量に産した。王,廷臣,兵などは非ムスリムであったが,ムスリム商人の来訪によりイスラーム化した町もあった。王都とされるクンビ・サレーには,ムスリムの古代都市遺跡がある。ガーナ王国は,この地域の乾燥化に伴い衰退し,1076年ないし77年モロッコのムラービト朝の軍団の攻撃により衰微したが,王都そのものはその後も100年以上商都として栄えた。現在のガーナ共和国はガーナ王国を讃えて命名された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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